ー 何気ない日々を幸せに思う
プロフィール
- お名前 田中 葉子さん(仮名)
- ご年齢 52歳
- ご職業 事務職
- 悩んだ更年期症状 動悸・息苦しさ・多汗・不安感・気分の落ち込み
ご自身の更年期症状を気づいたきっかけは?
ある日突然、心臓がバクバクと鳴り始めました。
汗も止まらず、息が苦しくなってうずくまってしまう。
「このまま死んじゃうのかな」と本気で思ったこともあります。
職場でも症状が出て、一度はその場で倒れ、救急車で運ばれたこともありました。
その日から、“いつまた起こるかわからない“という恐怖とずっと一緒に生きるようになりました。
動悸が来るかもしれない──そう思うだけで外出も不安。
寝る前も「今日は大丈夫かな」と毎晩心配で、眠れない夜が続きました。
治療前の日々について教えてください
毎日が不安の連続でした。
職場でも「いつ治るの?」と聞かれても、自分でも分からない。
どう説明していいのかもわからず、理解されないつらさがありました。
1ヶ月ほど仕事を休みましたが、1ヶ月で治るものでもなく…。
「もう前みたいに働けないかもしれない」と思う日もありました。
焦りと恐怖、そして孤独。
色にするとまさに“グレー“、時には“黒”に近いと感じる日々でした。
更年期症状といつ分かりましたか?
少しでも楽になりたくて、いろんな場所に相談に行きました。
内科、婦人科、整体、心臓の検査、漢方・・・
あちこち回っても良くならず、「私だけなのかな」とますます不安になりました。
最終的に受診した病院で更年期症状と分かりメルスモン注射を始めることに。
ただまだ自分に合う治療を探している最中です。
家族の支えが救いに
そんな不安な時に22歳の息子が、一番の支えになってくれました。
最初は「お母さん死んじゃうの?」と心配していた息子も、
だんだんと理解してくれるようになって。
「今日は大丈夫?」と声をかけてくれる姿に、「この子、こんなに頼もしかったんだ」と気づかされました。
家族の理解があることが、どれだけ救いになるか、身をもって感じました。
更年期を通じて気づけたこと
“凪”のような毎日の尊さに気づけた
この経験で、健康の大切さを本当の意味で理解しました。
食事、睡眠、運動・・・
当たり前だと思っていたことを、一つひとつ丁寧に見直すようになりました。
カルシウムを意識して取ったり、がん検査にも行くようになったり。
前向きに「健康に向き合うきっかけをもらえた」と思っています。
そして、“凪”のような毎日がいかに尊いかに気づきました。
特別なことがなくても、穏やかに過ごせること。
それこそが、本当の幸せなんだと。
今後、どんな更年期を過ごしたいですか?
「穏やかで凪のような更年期」を過ごしたいです。
不安になりすぎず、心配しすぎず、毎日笑って、ゆるやかに過ごしていけたらそれで十分。
人と比べず、昨日より少し穏やかに。
それが、今の私の理想の更年期です。
※こちらのインタビューは更年期症状を抱える女性を対象に行ったものを記事にしております✍️
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