ユーザーの約7割がホルモン補充療法(HRT)を選択。気になるみんなの治療実態は?

「最近、自分じゃないみたい……」

急なほてりやイライラ、眠れない夜。更年期の不調は、決してあなたの我慢強さが足りないせいではありません。大切なのは、我慢することではなく、今の自分に合った「対処法」を知ることです。

今回は、更年期治療の2大選択肢である「HRT(ホルモン補充療法)」と「漢方」について、最新のデータと共に紐解いていきましょう。

坂田 明子 先生 

産婦人科専門医  アンチエイジング専門医 アロマテラピー検定1級 アラガン社アラガン施注資格認定医

女性は忍耐強く、更年期については、友人にもなかなか相談し辛いですよね。1人で悩まずに、少しでも気になっている症状は、遠慮なくご相談ください!私達と共有することで、その解決方法が見つかるかもしれません。ホルモン変動の山場と言っても良い更年期の時期をうまく過ごせる様に、心や身体のお悩みに合わせた治療法を共に探して参りましょう。

ホルモン補充療法(HRT)と漢方、どちらが正解?

結論からお伝えすると、これら2つは「どちらか一方が優れている」というものではありません。症状の現れ方や体質に合わせて「使い分ける」あるいは、「組み合わせる」のが、現在の世界のスタンダードです。事実、オンライン診療の普及により、日本でも更年期を熟知している医師のアドバイスを通じて、より自分に合った納得感のある治療を選択する女性が増えています。

MYLILYユーザーの治療実態は?

更年期オンライン診療「MYLILY(マイリリー)」の診療データ(※1)によると、約7割のユーザーが医師との相談のうえ、HRT(ホルモン補充療法)を、そして、約3割弱のユーザーが漢方を選択していることが判りました。

代表的な治療方法① ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法(HRT)は、閉経に伴い急減する女性ホルモン(エストロゲン)を外から補う、いわば不足した部品をピンポイントで補充する治療法です。日本では副作用への懸念から利用率が約1.7%に留まっていますが、欧米諸国ではQOL(生活の質)を維持するための標準的な治療として広く定着しています。

また、ホットフラッシュ(急な発汗やのぼせ)に対しては、非常に効率的な変化が期待できます。現在は「貼り薬」や「塗り薬」など、肝臓への負担を抑えた投与経路が普及しており、医師の管理下で適切に行えば、リスクを抑えつつ大きなメリットを享受できます。 ※副作用として不正出血や乳房の張りなどが生じる場合があります。

「薬を身体に合わせる」オーダーメイドの選択で安心

  • 「肌が弱いから」:パッチ(貼り薬)ではなく、ジェル(塗り薬)を選択
  • 「血中濃度の波が苦手」:飲み薬ではなく、経皮吸収で安定
  • 「副作用が心配」:医師と相談し、超低用量からスタート

あさこさん
あさこさん
HRTはちょっと怖い印象があったけど、先生の話を聞いてやってみようと思えました。結果、始めてみて本当に良かった

医師の診察・解説を通じて、前向きに国際的な標準治療に取り組めるようになりました。「薬を体に合わせる」というオーダーメイド感覚の相談ができるからこそ、従来の「決められた治療」に抵抗があった方でも、納得して治療を継続することが可能です。

HRT(ホルモン補充療法)の処方で、なぜ検診を受ける必要があるの?|医師監修の記事はこちらから。

代表的な治療方法② 漢方

漢方は、減少するホルモンを直接補うのではなく、「乱れた巡りを整え、体が本来持っている調整力を高める」アプローチを得意としており、その人の体質やエネルギーの状態(証)に合わせて選ばれます。

漢方のメリットとしては、検査数値には出にくい「なんとなくの不調」にアプローチでき、副作用も比較的マイルドです。既往歴等の理由でHRTが受けられない方にとっても、非常に心強い選択肢となります。

代表的な「三大漢方」

納得のある選択をするために

HRTと漢方は、二者択一ではありません。

  • 「急なほてりはHRTでスピーディーに抑える」
  • 「メンタルのゆらぎや全体の倦怠感は漢方で整える」

といった、「いいとこ取り」の併用が非常に効果的なケースも多くあります。「病院に行くほどではない」と一人で抱え込んできた方たちが、医師による科学的根拠に基づいた解説に触れ、自分の身体に必要なケアを主体的に選び始めています。

大切なのは、医師へ相談すること

更年期の症状は、十人十色です。皆さん、不安な気持ちを抱えて、ご受診されることでしょう。その気持ちに、少しでも寄り添い、サポートさせて頂きたいと思っています。本来の自分を取り戻すための一歩を、踏み出してみませんか。

 

注意事項: 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の治療の効果を保証するものではありません。診断や治療内容は、必ず医師の判断に基づき決定されます。

調査概要:

※1:MYLILY診療データ(調査2025年期間、対象:オンライン診療利用者)に基づく集計結果

出典:

  1.  Prevalence of menopausal hormone therapy usage in symptomatic postmenopausal women in Australia (2025年1月発表) ResearchGate – Australian MHT Study
  2. Hormone Replacement Therapy Statistics – England: April 2015 to June 2025 NHS Business Services Authority (NHSBSA)
  3. Estrogen-based hormone replacement therapy use is rising (Truveta Research, 2024 Truveta Research Blog
  4. 日本産科婦人科学会「HRTガイドライン」、および厚生労働省「第8回NDBオープンデータ」の集計に基づく推計 日本産科婦人科学会 公式サイト

 

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