話しづらいからこそ、気になるみんなの更年期症状とは?|【MYLILY みんなの声】

更年期における心身の変化は、現れ方が人によって全く異なります。非常にパーソナルな悩みゆえに「話しづらい」「話題にしづらい」と感じる方も多く、「これくらいなら我慢しなくては」と受診の機会を逃していませんか?

実は、更年期に現れるサインは200種類以上にものぼると言われています。「病院に行くほどではないけれど、地味に辛い」という状態が続くのが、この時期の大きな特徴です。

今回は、MYLILY(マイリリー)が実施した約2,340名のアンケート結果から見えてきた、更年期特有の「サインの多様さ」と、その複雑な実態について詳しく紐解いていきましょう。

産婦人科医 監修北野 理絵先生
産婦人科医師として活躍するほか、ヨガやピラティスのインストラクターの資格も保持。 産婦人科専門医・指導医、臨床遺伝専門医、日本医師会認定産業医、女性のヘルスケアアドバイザー、全米ヨガアライアンス認定インストラクターRYT200等

MYLILYユーザーアンケートより明らかになったこと

アンケートからは、以下のことが明らかになりました。選択肢式のアンケートでは「ホットフラッシュ(22.89%)」が最多ですが、自由記述を詳細に分析すると、「手指・関節の痛み」「中途覚醒(不眠)」「認知機能の低下(仕事への支障)」という3つの痛切なお悩みが、QOL(生活の質)を著しく低下させている実態が浮き彫りになりました。また、既存の医療機関(整形外科、内科等)で「異常なし」と診断され、適切な治療にたどり着けない「更年期難民」の存在がデータから強く示唆されます。

 

 

身体から心、脳まで。全方位に現れる更年期の変化一覧

1.血管運動神経系のゆらぎ

  • のぼせ(ホットフラッシュ)、異常な発汗(滝のような汗)、寝汗(パジャマを替えるほど)、冷えのぼせ
  • 動悸・息切れ、血圧の変動

2.精神・神経系の変化(心と脳の不調)

  • イライラ、抑うつ気分、不安感、涙もろさ、意欲の低下
  • パニックのような焦燥感、孤独感、自信喪失
  • ブレインフォグ(頭にモヤがかかった感覚)、記憶力・集中力の低下

3.睡眠に関する悩み

  • 入眠のしにくさ、中途覚醒(夜中に何度も目が覚める)
  • 早朝覚醒、熟睡感の欠如、日中の異常な眠気

4.運動器系の違和感(痛みとこわばり)

  • 手指のこわばり(朝、指が曲がりにくい)、関節の違和感や痛み
  • 肩・腰・背中の痛み、筋肉の張り、足のつり、手足のしびれ

5.泌尿器・生殖器系の悩み

  • デリケートゾーンの乾燥・痒み・不快感、性交時の痛み
  • 頻尿、尿漏れ、繰り返す不快な残尿感

6.消化器系の変化

  • 吐き気、胃もたれ、腹部膨満感、便秘・下痢
  • 喉のつかえ感(何かが詰まっているような感じ)

7.皮膚・感覚器系のトラブル

  • 皮膚の乾燥・痒み、蟻走感(ムズムズ感)
  • 蕁麻疹・湿疹、薄毛・抜け毛、爪の変化
  • ドライアイ、ドライマウス、味覚の違和感、舌のピリピリ感
  • めまい、耳鳴り

8.全身のサイン

  • 慢性的な疲労感(朝から体が重い)、倦怠感、急激な体重増加、むくみ、頭痛
  • 月経周期の変化、不正出血、体臭の変化

「意外!」と驚かれる更年期症状

一般的には更年期症状とは想像しにくい症状も、治療をしてみたことで軽減し、更年期症状の1つだったと後から気づかれたという声もあがっています。
データから見えてきた、自分では気づきにくい「隠れ更年期症状」の4大カテゴリーです。

 

1.「中途覚醒と自律神経の不整合」クラスター

 

「眠れない」だけでなく、そのプロセスに特徴があります。

  • 夜中に暑くて目が覚める(ホットフラッシュ)→ 布団を剥ぐ → 冷えて寒くて目が覚める、という無限ループ

1時間おきに目が覚めるという記述が多く、慢性的な睡眠不足が「日中のイライラ」や「気力の低下」をさらに増幅させる悪循環を生んでいます。

 

2.「整形外科だと思ってた」:関節・筋肉の痛み

 

多くのユーザーが先に整形外科を受診し、「異常なし」「加齢のせい」と片付けられています。これがエストロゲン欠乏による可能性が認識されていない場合が、非常に多いことが判明しました。その指の痛みは、整形外科ではなく更年期外来に訪問するべきかもしれません。

  • 朝起きた時の指のこわばり・痛み
  • ペットボトルの蓋が開けにくい
  • 膝や股関節の痛み、足裏の違和感

📣リアルな声: 「リウマチを疑って検査したけれど異常なし。HRT(ホルモン補充療法)を始めたら、指の痛みが嘘のように消えて、更年期だったんだと確信しました。」

 

3.「メンタルの弱さだと思ってた」:脳の不調(ブレインフォグ)

 

「仕事に行けなくなった」「退職を余儀なくされた」という記述が散見されます。単なる性格の変化ではなく、社会生活を脅かす「認知機能のゆらぎ」としての側面が強いです。仕事のミスは、あなたの能力のせいではありません。

  • 仕事のケアレスミスが増える、集中できない
  • 文章が頭に入ってこない、記憶力の低下
  • 急な不安感、理由のない涙、希死念慮

📣リアルな声: 「怠けているわけじゃないのに、家事が進まない。自分を責めていたけれど、ホルモンバランスのせいだと分かって心が軽くなりました。」

 

4.「粘膜・感覚の異常」クラスター

 

QOLを地味ながら確実に削り取る、数値化されにくい不調です。

  • 喉のつかえ感(ヒステリー球)
  • 口の中の苦味・ピリピリ感
  • 目の奥の痛み、肌の謎の痒み(蕁麻疹)

膣の乾燥と同様、全身の粘膜・皮膚がエストロゲン低下の影響を受けているサインですが、本人も更年期と結びつけていないケースが多いです。

これまでの我慢を、これからの安心に変えるために

MYLILYの調査(2025年)や厚生労働省の意識調査(令和4年度)からも、多くの女性が数年にわたり正体不明の変化と向き合っている実態が見えてきました。

ホットフラッシュのような代表的なものから、指先の違和感、心のゆらぎまで。「以前の自分と違う」と感じてから数年が経過しているのなら、それはもう、自分自身の状態を専門医に相談してよいタイミングです。

これからを、これまでよりも軽やかに過ごすために。「こんな些細なことで」と蓋をせず、今のあなたに起きていることを、私たちと一緒に整理してみませんか。

出典・参照元:

 

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